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2022年 1月 15日 ☆☆☆【公民】大学入学共通テスト 解答速報☆☆☆

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【現代社会】

◆全体外観

◆設問別分析

【第1問】市役所での就業体験
政治分野を中心として幅広く問われた。問3は比例代表の計算問題であるが、ドント式だけでなくサン・ラグ式と比較する点が珍しい。問8は倫理分野からの出題であった。アリストテレスは現代社会の範囲内だが、佐久間象山は難しい。

【第2問】校長先生の講話
青年期を中心として出題された。問2は難しい内容ではないが、文章量が多いので効率的に判断する必要がある。問5は2022年4月からの18歳成人を先取りした問題。民法と少年法の違いなどを問うものであった。

【第3問】大学の講義
経済分野を中心として出題された。問1はやや細かい時系列を出題している。問2は知識不要だが、実用的文章の読み取りが要求される。問3は信用創造の計算問題で、頻出のものであった。

【第4問】共同体を問い直す
現代社会分野を中心に出題された。問1で同性カップルのための同性パートナーシップ制度について出題され、LGBTに踏み込んだ。問2のフーコーは現代社会としてはやや難。問5はデジタル情報の著作権をテーマにしており、時事的な出題と言える。

【第5問】持続可能な社会の形成
限界集落など、地方における人口減少を主なテーマとして出題された。問1は知識不要な資料読解だが、情報量が多いので効率よく整理する必要がある。その他の設問も、基本的な概念・理念を具体的な事例と照らし合わせて考える必要があり、単純な知識だけでは正答できないようになっている。

◆解答

 

【倫理】

◆全体外観

◆設問別分析

【第1問】源流思想
生徒の会話文と資料をもとにした大問。最初の5題は伝統的なセンター試験に近い形式で、残る3題はいずれも知識がなくても読解力で解答できる形式であった。問8でゴルギアスが登場したが、とくにその知識は必要ない。目新しい思想家もなく、受験生は対応しやすかったであろう。

【第2問】日本思想
昨年と同様に3パートに分割され、古代・中世、近世、近代について会話文をもとに設問が設けられていた。問3では明恵の宗派についての知識が求められた。過去に一度出題されたことがあるとはいえ、受験生には厳しかったであろう。また問6では安部磯雄の知識が必要とされ、消去法も使い難い設問なので、やや難しい。その他は古代日本人の意識、聖徳太子、本居宣長、安藤昌益、西田幾多郎、親鸞と定番の思想家ばかりなので難しくなかった。

【第3問】西洋近現代思想
昨年は冒頭にリード文が配置されていたが、今回は他の大問と同様の会話文をもとにした形式であった。問2と問8は、共通テスト全体で重視されている知識不要の思考力を求める設問であるが、受験生の多くは難なく正答を見つけられるであろう。問7は、デューイについての知識と根気強く文章を読解することが求められる良問である。時間を欠けなければ正答できないであろう。

【第4問】青年期・現代社会分野
問4では環境倫理でレオポルドの名前が問われた。かなり細かい人名なので受験生の多くは知らないと思われるが、すでに何度も出題されているメルロ=ポンティさえ判断できれば、選択肢の組合せから消去法的に解答できるだろう。その他、目新しい思想家の知識を問う設問はなかったが、問8でコールバーグの理論をもとにした思考力問題は判断に時間がかかる。なおコールバーグについては2018年の共通テスト試行調査で似た趣旨の設問が出題されているので、これを学習している受験生は解きやすかったであろう。

◆解答

 

【政治・経済】

◆全体外観

◆設問別分析

【第1問】まちづくり
全体的に問題文や資料文の文章が長く、解くのに時間がかかる問題が多い。問1は一見難解な文章が並んでいるが、「結合」と「分離」の使われ方を読み取れば解くことができる。問4や問6を解くには、空欄の前後または資料文をしっかり読み取って考える必要がある。問5は空欄の多さに惑わされがちであるが、単に食料・農業・農村基本法の内容を答えるだけである。

【第2問】経済主体
巣ごもり需要や災害時の供給曲線のような、時事的要素を取り入れた大問である。問2は外部不経済への対策を問う問題で、しかも会話文の内容を踏まえて考えなければならず、難しい。問3は機会費用の問題で、教科書の経済分野の最初で述べられていることが多いが、理解しにくい概念なので苦戦した受験生が多かったと思われる。問5のバランスシートに関する問題は2年連続の出題であった。

【第3問】新聞の1面
ほぼすべての問題が思考力を必要としており、短時間で解答することが困難である。問1の模式図は教科書に載っているものであるが、フローとストックの概念を正確に理解していないと解くことができない。問5は数値を用いた問題で、逆進性の意味を理解したうえで取り組む問題形式になっている。問7はアジア通貨危機に関する問題であった。通貨危機前後のタイの経済情勢を資料文から考えさせる形のもので、為替レートや国際収支についての深い理解が解答の前提になっている。

【第4問】地方自治
地方自治に関する知識を問うものや図表の読み取りなど、基本的な問題が多い。ただし、問3から問5は、会話文に適合する資料を探させたり、計算を求めたりと、一筋縄ではいかない仕組みがとられている。(第1問から順に説いている場合)残り時間の少ない中で落ち着いて解けるかどうかが問われている。

◆解答

 

【倫理、政治・経済】

◆全体外観

 

◆設問別分析

【第1問】源流思想
生徒の会話文を基として、資料文や先生との会話からの設問というスタイルであった。内容自体はオーソドックスなもので、小問4問中1問はセンター型の四択問題であった。問3・4は資料読解をベースとした出題だが、一定の知識が要求されるタイプの設問であった。

【第2問】日本思想
3部に分割され、それぞれ生徒および先生の会話、および資料文という形がとられた。オーソドックスな四択問題は2題であった。問4は阿部次郎『三太郎の日記』を資料文に用いた出題が特徴的だが、この設問については求められているのは読解力であり、知識は必要とされない。それ以外の問題は繰り返し問われてきたものばかりである。

【第3問】西洋近現代思想
昨年と異なり、リード文がない形式になっている。会話文などの空欄補充を求める設問が4問中3問であった。絵画も含めた資料文の読解問題が1題置かれていたが、他の設問は倫理分野の知識がないと正答にたどりつきにくい出題であった。

【第4問】青年期・現代社会分野
問4は推理小説作家であり、独自の社会洞察を持つP.D.ジェイムズの作品が資料文として使われており、読解力による対応が必要な斬新な素材であった。他の設問は青年期・現代社会分野の出題として頻出の事項であった。難易度が高い出題ではなかったが、会話文・資料文の量が多かったため、時間が圧迫された受験生が発生した可能性が高い。

【第5問】まちづくり
民泊など時事的な要素をちりばめた会話文を基にしており、年表も出てくるなど文字量の割に読み取りのスピードが求められる出題形式となっている。その中で問3は日本農業に関する知識が要求されるなど、時事的内容よりも基本的事項の理解が問われる内容であった。また問4・5は扱っている事項を知らなくても解答できるが、法律に関する理解を問う内容となっている。

【第6問】経済主体
昨年よりも基本的な知識を問う問題の比率が上がっている。その中で問5はバランスシートに関して出題された。メモによる誘導で知識がなくても落ち着いて思考すれば正解にたどり着ける内容になっており、同様にバランスシートについて出題された昨年よりも易しくなった。写真・イラスト・グラフなどが豊富な大問だが、出題内容としては頻出の事項を押さえておくことで時間をかけずに解答できた。

【第7問】地方自治
地方自治に関する出題を中心とした、基本的な問題である。ただし、問3は「自主財源」「依存財源」「一般財源」「特定財源」という用語を正確に理解したうえで選択肢を吟味しないと正答にたどり着けない、知識と思考力を両方試す出題であった。下線部に示された意見の根拠を問うという問題、問4は憲法の知識と文章の流れの理解を問うという問題で、ともに知識だけでは解けない仕組みになっている。

◆解答

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