☆☆☆【理科①】大学入学共通テスト 解答速報☆☆☆ | 東進ハイスクール 南柏校 大学受験の予備校・塾|千葉県

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2021年 1月 17日 ☆☆☆【理科①】大学入学共通テスト 解答速報☆☆☆

◆設問別分析

【物理基礎】

【第1問】小問集合
第1問は、昨年のセンター試験と同様に物理基礎のさまざまな分野を扱った小問集合であった。昨年同様、計算だけでなく、現象に関する正確な知識を問う問題が出題された。
問1は、力の描図の問題である。木片はリンゴや床からは押されているということを意識できれば解ける問題である。
問2は、静電気力に関する問題である。同符号の電荷は斥力を、異符号の電荷は引力を及ぼし合うことを考えれば良い。
問3は、電磁波に関する問題である。知識問題であるが、振動数が大きいほど持っているエネルギーが大きいことを考慮すれば解ける問題である。
問4は、熱に関する正誤問題である。会話文形式といって戸惑う必要はなく、ひとつひとつ確認していけばよい。⑤については絶対温度の定義を考えれば判断できる。


【第2問】波動、電気
Aは、弦楽器のつくる音波と倍音の重ね合わせに関する問題であった。
問1は、グラフを読めば解答できる問題だが、波形が正弦波でないため戸惑う可能性がある問題であった。
問2は、単純な重ね合わせではなく、倍音の重ね合わせだったため、理解に差が出る出題であった。
Bは、変圧器および消費電力に関する出題であった。
問3は、巻数と電圧の関係を問うだけの基本問題であった。
問4は、電流について問う問題である。「電力が等しく保たれるものとする」という記述に注目すれば解答できる問題であった。
問5は、消費電力の数値計算の問題である。単に抵抗率と抵抗の関係の公式を適用する問題ではなく、図から必要な情報を抜き出す力が求められる問題であった。


【第3問】力学
記録タイマーを用いた台車の運動の実験に関する問題であった。昨年と異なり、A、Bの分割はなくなった。
問1は、平均の速さを求める問題である。実験の内容を理解していれば解ける。
問2は、運動方程式をたて、数値計算をする問題である。この問題では結果を選択肢から選ぶのではなく、実際の数値を1桁ずつ解答させる形式だっため、より正確な計算能力が求められた。
問3は、計測したデータからその現象が生じた理由を答える現象把握の問題であった。運動方程式の理解と、そのうえで実験において何が変化したかを考慮できる能力の2つが問われた。
問4は、計測したデータを読み取り数値計算をする問題である。正確な計算能力が求められる問題であった。
問5は、エネルギーの基本知識が身についていれば解ける問題であった。

 

【化学基礎】

第1問
問1 物質の分類に関する問題であった。どれも基本的な物質であり、易しかった。

問2 物質に含まれる酸素原子の物質量に関する問題であった。計算自体はどれも暗算できるものであり、物質量の概念が理解できていれば解答できる。

問3 原子に含まれる陽子、価電子、中性子の数を示したグラフを基に解答する問題であった。一見グラフに戸惑った受験者もいたと思われるが、原子の構造、および電子配置が正しく理解できていれば無理なく解答できる。

問4 結晶の電気伝導性に関する文章の空欄補充問題であった。各結晶の電気伝導性に関する基本的な知識を基に解答できる。

問5 金属の反応に関する問題であった。金属のイオン化傾向の大きさと、水との反応性がきちんと整理できていたかがポイントである。

問6 化学反応式中の下線を付した物質が酸化剤としてはたらいているものを選ぶ問題であった。原子の酸化数の増減を正しく調べることができれば解答できる。

問7 溶液の濃度に関する問題であった。密度を正しく使うことができたかがポイントである。

問8 燃料電池に関する問題であった。「化学基礎」では化学電池を詳しく学習しないため戸惑った受験者も多かったと思われるが、与えられた反応式の係数比を基に解答できる。


第2問
問1
aは、塩の分類に関する問題であった。塩に関する基本的な知識を基に解答できる。
bは、陽イオン交換樹脂がもつ性質に関する文章を基に解答する問題であった。水溶液中に存在する陽イオンの価数に注意する必要がある。

問2 
aは、中和反応と塩の水溶液の性質に関する問題であった。各水溶液が酸性、中性、塩基性のいずれを示すかを考える必要がある。
bは、実験器具と操作に関する問題であった。「水溶液の希釈」に関する正しい理解が必要である。
cは、試料に含まれるH2Oの質量を求める問題であった。計算過程が複雑であり、難しかった。実験の流れが正しく理解できたかがポイントである。

 

【生物基礎】

【第1問】生物と遺伝子(生物の特徴・代謝・遺伝情報とDNA・遺伝情報とタンパク質の合成)
設問数は6問で昨年と変わらないが、マーク数は6個で昨年と比べて4個減少した。また、直接的な知識を問う問題が問1のみであった。第1問を通して、直接的な知識を問う問題は問1のみである。Aでは、生物の特徴・代謝に関する知識問題の他、基礎知識をもとにした考察問題が出題された。「資料を見ながら間違っている箇所を探す問題」や「ピースを当てはめて正しい図を作成する問題」など、新しい問題も出題された。問1は生物の特徴に関する知識問題であり、平易。問2、問3は生物の特徴・代謝に関する基礎知識をもとにした考察問題であり、いずれも解答に時間を要する。Bでは、遺伝子とその働きに関する基礎知識をもとにした考察問題が出題された。問4は転写に関する基礎知識があれば十分に解答できる。問5はアミノ酸数を求める計算問題であるが、平易。問6は遺伝子の発現に関する実験からその結果を予想する問題であり、解答に時間を要する。

【第2問】生物の体内環境の維持(ホルモン・体液の濃度調節・免疫)
設問数は5問、マーク数は5個でいずれも昨年と変化なし。Aでは、体内環境の維持に関する知識問題の他、体内環境の維持に関する基礎知識をもとにした考察問題が出題された。問1はホルモンに関する知識問題であり、平易。問2はゾウリムシの収縮胞に関する考察問題であり、外液の濃度と収縮回数の関係性をきちんと理解したい。Bでは、免疫に関する知識問題と、基礎知識をもとにした考察問題が出題された。問3は自然免疫と適応免疫の特徴に関する基礎知識をもとにした考察問題であり、平易。問4は食細胞に関する知識問題であり、平易。問5は二次応答に関する基礎知識をもとにした考察問題であるが、教科書に載っている図であることから、平易。なお、問5は同様の問題が2017年度センター試験でも出題されている。

【第3問】生物の多様性と生態系(バイオーム・免疫・人間活動による生態系への影響)
設問数は5問で昨年と変わらないが、マーク数は5個で昨年より3個減少した。Aでは、バイオームも関する知識問題の他、基礎知識をもとにした考察問題が出題された。問1はバイオームに関する知識問題であり、平易。問2はバイオームに関する基礎知識をもとにした考察問題であり、解答に時間を要する。問3も問2と同様、バイオームに関する基礎知識をもとにした考察問題であるが、硬葉樹林の特徴をきちんと覚えていればすぐに解答できる。Bでは、免疫と医療に関する知識問題と人間活動による生態系への影響に関する考察問題が出題された。問4は免疫と医療の単元から、ワクチンに関する基礎知識をもとにした考察問題が出題されたが、知識を正確に覚えていれば問題なく解答できる。問5は与えられたデータを解析し、合理的な推論を選ぶ問題であり、解答に時間を要する。

 

【地学基礎】

第1問 固体地球

問1 地震に関する知識問題である。津波が生じるメカニズムが分かっていれば解ける。
問2 地球は自転の遠心力によって赤道方向に膨らんでいる。
極と赤道でだ円の曲率を考えながら図を描いてみれば解ける。


問3 ユルストローム・ダイアグラムの見方を問うている。慌てず選択肢と図を見比べて考察していけばよい。
流速10cm/sと100cm/s付近で横軸に平行な直線を入れて考えればよい。
問4 図を見ながら流速と堆積物の粒径について考察する問題である。
地点Xが時間の経過とともに堆積物で埋まっていき、浅くなっていくことが分かれば解ける。

C 
問5 一見すると化学の資料分析のような問題である。ウでは化学組成を考えれば解ける。
長石は深成岩である斑れい岩・花こう岩では明確に見られるであろうから、アが求まる。イは知識として持っていなければ難しい。
問6 マグマの冷却過程を問うている。
リード文にあるとおり、枕状溶岩とはマグマが大量の水で急冷されてできたものであると分かっていれば平易である。
問7 溶岩の粘性とSiO2含有量についての考察問題である。
玄武岩質溶岩同士でSiO2含有量に大差は無いことと、温度が下がれば粘性が大きくなってしまうことを利用すれば正解に達する。

第2問 気象と海洋

問1 等圧線をしっかり読めば解ける。選択肢が4つだけなので、気圧を読み取るときに細かく数値を捉えようとする必要は無い。読み取ることができれば、計算は単純である。
問2 中学で習うように、低気圧の中心へ向かって反時計回りに風は吹き込むことを問うている。
風向があまり変化していない御前崎港、風向が大きく変化している大阪港の順に分析すれば解きやすいだろう。


問3 温室効果とエネルギー収支の仕組みが分かっているかを問うている。
温室効果ガスは、赤外線を吸収するだけでなく放射することが分かっていないと難しく感じたであろう。
問4 温室効果ガスに関する知識問題であるが、消去法でも解ける。
温室効果ガスのおかげで地球は温暖であることを暗に問うている。

第3問 宇宙

問1 恒星進化の基本問題である。
太陽は銀河系のある場所で星間雲が収縮をはじめてできたことが分かっていれば解ける。
問2 宇宙進化の基本問題である。
近年、頻出である。宇宙は誕生した後激しく膨張し、小さい粒子から形成されたことが分かっていれば解ける。

問3 天体の種類に関する基本問題である。
銀河は見かけの形状で分類されていることが分かっていれば解ける。
問4 図とグラフを見比べて考察すればよい。
2月15日にはXの半径がPの半径の2倍であるから、面積が4倍となる。これをグラフに当てはめれば解ける。

 

◆解答

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地学基礎→→→☆解答解説コチラ☆

 

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